あたりまえなこと
当たり前のことが当たり前でないことなんぞ、
知ってはいるが。
今日という日が同じように明日へ続くと、
何の根拠もなく信じている。
傍に居るものが明日も居ると、
何の疑いもなく信じている。
終ることは知っているが、実感のない知識。
明日も死なないで生きてくれてりゃぁいいのに。
出来るなら其の次の日も。
其のまた次の日も。
当たり前が当たり前でなくなり、
当たり前でないのが当たり前になることを、
息を潜めて待つ。
ただただ。
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