同情

同情なんていらない。
という君の言葉に笑ってやった。



へぇ、同情はいらないんだ。
私は同情が欲しいがね。
自分を哀れんでくれる存在が居てもいいと思わないか?

嗚呼、
其の中に優越が混ざっているのだって知っている。

でも別に構わない。

自分を哀れみの世界に落とせば楽だろう?
甘えるのがとても簡単になる。
言い訳はそれで十分。



どうせ、
自分は可哀想でしょうと主張しても受けるのは白い眼だけなのだから。
ならば勝手に相手がしてくれるほうが都合がいい。



強がりだけで本や漫画の中から抜き出した台詞は止めたまえ。

私はそんな君になら決して同情など寄せないのだから。
其方のほうが君は嬉しいのだったかな?



愛されたい。
満たされたい。
欠けた何かを埋めたい。

一時とは密接な関係。
永続とは不可能な項目。




欠落者。
渇望者。
要求不満。







おやおや、
顔が不細工になったな。





まぁ、そっちの方が好きだがね。





泣いた君に笑ってやった。



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