慣れの果て

とある物騒な単語の羅列を見た。

怖いとか、
気持ち悪いとか、
そんな言葉が浮かぶ前に、

あぁ、綺麗だな、と。
思う。
単語の羅列は位置が微妙にずれて、
一つのひらがなを追うと綺麗な模様に見える。


慣れていくというのはこういうことか。
そのうち何も感じなくなるのかなぁ。


とても些細な事で心配するくせに、
どうでもいいと思えば「またか」程度に気にもとめなくなるような、


残酷にもなれる慣れの果て。



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